Kindle Kids’ Book Creatorの秘密

秘密というほどでもないですが、「Kindle Kids’ Book Creator」で作った電子書籍には、知っておいた方が良い特徴がいくつかあります。

1 ページの拡大ができない

固定レイアウトの電子書籍ではページを拡大表示することができるのですが、「Kindle Kids’ Book Creator」で出力したmobiファイルは拡大できませんでした。
拡大できない

2 目次が表示されない

目次ページ(視覚目次)は無くても、ページ情報が入っている論理目次(ナビゲーション目次)は作られていて見ることができる(NCX表示)はずなのですが、Kindle実機では確認できません。
ナビゲーションがない
Kindleメニューに移動のアイコンがありません。
移動アイコン

シンプルプレビューツールやKindleプレビューアでは表示されますがリンク先が正しくありません。なぜか1ページ目に行こうとすると表紙に飛ばされます。
NCX表示

3 ページめくりが固定

ページめくりの方向は左から右だけです。

4 テキストポップアップは順番に表示される

一つのページに複数のテキストポップアップを設置しているとき、ポップアップを表示したままページめくりの動作をすると次のページが表示されるのではなく、次のポップアップが表示されます。
テキストポップアップ1
ページをめくると↓↓↓↓次のポップアップが表示される。
テキストポップアップ2

また、ポップアップが表示されている状態で次のページへ移動すると、次のページの最初のポップアップも表示された状態になります。

5 画像はリサイズされる

作成後にhtml/scaled-imagesフォルダ中に作られる画像データを見るるとわかるのですがページとして挿入した画像のサイズが1626ピクセル×1920ピクセルを超えるとリサイズされるようです。
サイズの違う画像をページとして挿入し、見開き表示にして比較してみました。
長辺が1920ピクセルを超える画像をページとして挿入すると、自動的に1920ピクセルに縮小されて、1920ピクセルの画像を挿入したページと同じように見えます。1920ピクセルを超えると縮小

長辺が1920ピクセル未満の画像はリサイズされずにそのままのサイズでページとして挿入されるので小さく表示されます。
1920ピクセル未満はそのまま挿入

できるだけ綺麗な絵本を!、と思って高解像度の画像を用意してもリサイズされてしまいます。拡大表示もできないことですし、ページとして挿入する画像ファイルは1626ピクセル×1920ピクセル以内に収めておくのが良さそうです。