ワークショップとは何でしょう?
多くの人がこの言葉を使い、実際に行い、また手応えと可能性とを感じています。
私もその一人です。
たとえば一般社団法人メディアデザインでは、たくさんのワークショップをプロデュースしてきました。*
また講師として呼ばれ、「ワークショップ」という名前の講座を担当することもあります。**
ワークショップという言葉は便利ですが、実は私自身、とらえどころがない面も感じていました。
そこであらためて辞書を引いてみたのですが、明確な定義があるわけではないようです。***
どうやらワークショップは…
○最初は演劇や美術などの「表現」の場で、新しいスタイルのレッスンとして使われ始めて広まった。
○今では、まちづくり・市民活動関係で、参加者が課題の解決に主体的に取り組むため(取り組んでもらうため)の方法として人気がある。
○また最近では、学校・行政・企業において、教育・研修・会議等にも取り入れられている。
○一方で、工作や手芸の教室もワークショップと呼ばれることが多い。
…ようです。
私自身はさまざまな講師経験から、
◎受講者が主役(ファシリテーターが脇役・観客)
◎体験的に学ぶ
◎受講者の相互交流
の3つを柱とした講座を、ワークショップだと考えています。
◎講師が話して受講者は聴く
◎説明によって学ぶ
◎講師と受講者のやり取り
を3つの柱とする「レクチャー」と対比させて考えると、分かりやすいかもしれません。
私は大学や専門学校で、非常勤講師としてさまざまな授業を担当しています。
その際もできるだけ「レクチャー」を控え、「ワークショップ」の手法を取り入れるようにしています。
このブログではより良いワークショップを実現し、講師(ファシリテーター)も受講者(参加者)も楽しみながら成長できるよう、ワークショップについて考えて行きたいと思っています。
*メディアデザイン・ワークショップ
http://mediadesign.jp/workshops/
**たとえば仙台市市民活動サポートセンターでのワークショップ「市民ライター講座」
http://blog.canpan.info/fukkou/archive/1159
***インターネットの辞書「コトバンク」で横断検索
https://kotobank.jp
(大泉浩一)
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