3/1 「仙台文庫刊行記念トークイベント」レポート

仙台文庫刊行記念トークイベント「この街で描くこと、つくること」が終了しました。

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昨日3月1日、メディアデザインの事務所からすぐのゼロベースで、昨年12月に刊行された仙台文庫の著者、いがらしみきおさんと高橋智美さんのトークイベントが行われました。
主催は小さな街とつれづれ団。
本来であれば発行元がやらなければならないイベントではありますが、今回は若い皆さんに、すっかりお世話になってしまいました。

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会場はご覧の通り大入りです。
南陀楼綾繁さんの軽妙な司会に促されて、お二人の創作者としてのお考えや裏話が次々と披露されます。
場の空気がゆるんだ後半には爆笑の連続。
関係者であることを忘れて楽しんでしまいました。

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終了後は本をお求めの方の長い列ができ、いがらしさんと高橋さんが、それぞれご自身の著書にサインをしてくださいました。
皆さん、本当にありがとうございました!

いがらし作品2点が「マンガ大賞」候補に!

3030koichi昨年刊行された単行本の中から選ばれる「手塚治虫文化賞・マンガ大賞」の候補が発表されました。7点のうち、仙台文庫『ものみな過去にありて』の著者である、いがらしみきおさんの作品が2点! いずれも現代マンガの頂点と評価されるに十分な力作です。

手塚治虫文化賞・マンガ大賞

1つは一昨年の「このマンガを読め! THE BEST MANGA 2012」(フリースタイル)で1位を獲得した『I【アイ】』。もう一つは『ガキでか』などで知られる山上たつひこの原作を作画した『羊の木』。
どちらも心臓の弱い人や常識の範囲内で一生を終えたい人には決してお勧めできません。しかし間違いなくマンガの歴史に残る作品であり、ぜひ大きな賞を取ってほしいと思っていました。

発表は4月。『キングダム』『銀の匙』『3月のライオン』などライバルである他の候補作も強烈ですが、どうか朗報が届きますように!

ものみな過去にありて

視るアーティスト?

最新刊の2冊は、おかげさまでメディアでのご紹介が続いています。
高橋智美さんの『ザッカトルテ』は、現在発売中の月刊誌『S-style せんだいタウン情報』2月号に!
いがらしみきおさんの『ものみな過去にありて』は、昨日発売の週刊誌『サンデー毎日』2月24日号に!

いがらしさんの本の紹介をしてくださったのは、河上進さん。南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)のペンネームでもおなじみで、『月刊佐藤純子』にも解説文を寄稿していただきました。
今回は書評コーナーの扉扱いで大きく1ページ、いがらしさんのインタビューが掲載されています。
見出しは「いがらしみきお-孤独を知るワタシが描き続ける過去と今」。
仙台から出版、ということにも触れていただき、うれしい限りです!

さてワークショップ「シゴトのカタチ」は、10日(日)に尾崎さんの回が終了しました。
前半の「画家と名乗るからには自分の作品を売らなくちゃ」などのお話には戸惑いぎみだった(ように見えた)参加者の皆さんも、後半の「ミニデッサン実習」では、しっかりとした理論に基づく尾崎さんの指導を受けて、深く集中しながら鉛筆を動かしていました。
私も目からウロコが落ちるような知的興奮を、久しぶりに味わいました。美術指導者としての「プロ意識」に、触れることができたひとときでもあったと思います。アンケートでも、本当に高い評価をいただきました。

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次は今度の日曜日、17日です。
講師は齋正弘さん。米国から日本にコミュニティアートの発想を持ち込み、宮城県美術館で、30年にわたって創作や鑑賞の指導にあたってきました。
ご著書の『大きな羊のみつけかた』は、発行から2年が経った今も、各地の個人や美術館からご注文が続いています。
「人を〝視るアーティスト〟にするお仕事」というタイトルは私がつけたものですが、齋さんにも気に入っていただきました。
描いたり創ったりするアーティストは分かるけど、〝視るアーティスト〟って何? と思われた方。きっと新しい世界が開けると思いますよ。
数席ですが残席がございますので、ぜひこちらからご参加ください!

自分の教室を開くには

仙台文庫の著者の方々によるワークショップ「シゴトのカタチ」。
27日に第1回が終了し、次は2月10日です。
講師は美術教室「アトリエJ」主宰者で、ご自身も画家・版画家として活躍なさっている尾崎行彦さんです。

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美術学校の講師だった尾崎さんが、一念発起して独立し、ご自分の教室を始められたのは、今から21年前。
それ以来、定禅寺通にあるビルで、たくさんの生徒さんに創作の楽しさを伝えてきました。
昨年4月に刊行した仙台文庫『街はアトリエ』には、その経緯や教室運営の理念などが詳しく書かれています。

「自分の教室が持てたら」と思ったことのある方は少なくないでしょう。
教室を開き、続けるために必要なことは、たとえ美術以外の分野でも、多くが共通しているはず。
もしも指導者としてだけでなく、教室運営としてもベテランである尾崎さんのお話を聞いてみたいと思ったら、今度の「人を『創るアーティスト』にするお仕事」はピッタリです!

詳しくは、次の特設サイトにて。
http://mdws.sblo.jp

27日のレポートをアップしましたので、こちらもぜひご覧ください。
http://mediadesign.jp/workshop_blog/article-1865/

吸血怪獣をつくって売るお仕事

仙台文庫の著者がアートとカルチャーの仕事について語る「シゴトのカタチ」が、いよいよ明後日27日(日)にスタートします。
第1回は『ザッカトルテ』の著者、高橋智美さん。
大人気で、既に満席です。
受講者には実際に、商品となる雑貨を手作りしていただくこともお考えとのことでした。
参加者の皆さんには、楽しんでいただくだけでなく、充実した時間を過ごしていただけますように!

第2回以降は、まだ若干お席がございます。
特設サイトでご確認の上、お申し込みをいただければ幸いです。
http://mdws.sblo.jp

仙台文庫の著者でなくても、私の知人には仙台在住のユニークなクリエイターが何人かいます。
WOO-JOEさんはその一人で、フィギュアの原型師。
このたび彼がデザインした、オリジナルのソフトビニール人形が発売されました。
その名も吸血怪獣「チュパラ」!

メディコムトイという、フィギュア業界の大手からの、颯爽たるオリジナル商品デビューです。
ただいま予約受付中ですので、興味のある方はこちらからどうぞ。
http://www.medicomtoy.co.jp/list/7529.html

ほとんどの方はたぶん価格を見てビックリなさると思いますが(笑)、これが彼の生み出すものの正当な価値であり、もう一つ言えば全世界同時発売です。
WOO-JOEさん、世界デビューおめでとうございます!
仙台文庫も負けじと頑張りますよ!(笑)
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