「シゴトのカタチ5」第1回(清水千佳さん)レポート

文:大泉(メディアデザイン)/写真:今村(猫の手)

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主宰者の関口怜子さんが「ハート&アート空間 ビーアイ」を設立したのは1987年。
「ビーアイ(自分自身であれ!)」を合言葉に、主に子どもたちが表現を楽しむ場として定着し、今では仙台になくてはならない存在です。
今回は、5年前からスタッフを務め、いくつかのクラスでワークショップを担当している清水千佳さんをお招きして、お話をうかがいました。

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いくつかの印刷物やスライドを見ながら教えていただいた、その多彩な活動とは…。
絵や工作だけでなく、お料理やお菓子を作って食べたり。
「ビーアイ」の向かいにある西公園に出かけて〝木の赤ちゃん(実生)〟を探したり。
大人を対象に、町家に泊まって「暮らすように楽しむ京都」ツアーを行ったり。
私たちが便利さを追求した結果、失ってしまった感覚や知恵に気づき、それを実際に体験しながら楽しく学べる機会を提供しているのです。

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ワークショップは、子どもたちの個性を把握し、それぞれのクラスに合わせたオリジナルの内容を考えるとのこと。
クラスは毎週1時間半ですが、清水さんが「段取り八分」とおっしゃった通り、そのために大変な時間と労力をかけて準備なさっています。
実際の作品も見せていただき、どんな声がけをしながら子どもたちに接しているのかを教えていただきました。
一人ひとりに合わせた、細やかな配慮が行き届いていることがよく分かりました。

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後半は、清水さんが用意してくださった材料を使ってのミニワークショップ。
作品作りに挑戦です。
まずは台紙の色や、貼り付ける紙片を選ぶところからスタート。
最初はちょっと構えてしまったり戸惑っていた参加者の皆さんも、ハサミを動かすうちにどんどん夢中になって、集中することおよそ30分。
できた作品は、題名をつけてお互いに紹介しあいます。

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参加者にお聞きすると、「何年も前からビーアイに興味があったけれど、今日ついにお話を聞くことができた」という方が数名いました。
楽しんでいただけたようで、うれしい限りです。
接している子どもたちのために、そして自分自身のために、今日のような時間がもっと必要なんだな、と実感することができました。
ビーアイのスタッフが企画・運営に携わっているイベント「杜の都・西公園を遊ぼう!」は参加者を募集中とのことです。
情報は「ビーアイ」のブログで、ぜひどうぞ。
http://1987bei.blog.shinobi.jp