道は遠いが頑張ろう

 今日8月26日は、仙台文庫『市民のネットワーキング』と『市民のマネジメント』の著者である加藤哲夫さんの命日です。震災のあった2011年に亡くなられたので、早くも2年が経ったことになります。

 2タイトルを刊行してか2ヶ月で、あわただしく旅立たれてしまいました。本はおかげさまで大変好評で、私どもの手元にはもう在庫がありません。ご遺族にお願いして譲っていただいた分も全て出庫いたしました。なお書店の店頭やインターネット書店では、まだ購入が可能です。

 昨日の河北新報朝刊の3面に、小さな記事が載りました。見出しは「NPO参加71%消極的」。内閣府が行った世論調査の結果を報じたものです。

 NPO活動に参加したいと思う人は17.5%で、2005年8月の前回調査と比べて26.4ポイント減少した。参加したいと思わない理由は「時間がない」(43.6%)が最も多かった。とのことです。

 NPO活動は「時間がある人」がやるものではありません! という加藤哲夫さんの声が聞こえてきそうです。また、亡くなる前に最も気にかけていらした、福島第一原発の事故後のこの国の状況についても、きっと怒りを抑えることはできなかったことでしょう。

 生前の加藤哲夫さんと、こうした情けない話をした後で、よく交わした言葉を思い出します。それは「道は遠いが頑張ろう」です。

 というわけで皆さん、道は遠いのですが、お互い頑張りましょう。

内閣府
http://www8.cao.go.jp/survey/h25/h25-npo/index.html
日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG24023_U3A820C1CR8000/
共同通信
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013082401001792.html