作成した電子書籍、せっかくなので多くの人々に見てもらいたい。できれば販売したいもの。
個人で作成した電子書籍を販売するには、
1 自分で販売サイトを立ち上げる
2 ネットストア(ショッピングカート)サービスを利用
3 電子書籍ストアに委託
などの方法が考えられます。
一番自由度が高いのは1ですが、その分自分でやらなければならないことも多く大変です。2は本格的なネットショップ開業に対応するものから無料で使えるものまで、たくさんのサービスがあります。しかしながら、電子書籍のダウンロード販売に対応するものは少なくて、コストをかけずに試せるのは「FC2ショッピングカート」ぐらいでしょうか。
そして3は、アマゾンの「Kindleストア」やアップルの「iBookstore」、「パブー」、「BCCKS」などの個人でも日本語の電子書籍を配信できるサービスを利用する方法です。
これらのなかで一番手軽なのは「パブー」と「BCCKS」で有料と無料のサービスがありますが、無料版でも電子書籍を作成するところから販売するまでを一括して行うことができます。
一方で電子書籍ストアとして昨年日本でのサービスを開始すると一躍メジャーになったのが「Kindleストア」です。登録するにはAmazon.co.jp のアカウントが必要ですが、電子書籍の出版はそれほど難しいことではありません。
「iBookstore」で販売するにはiTunes Producerを動かすためのMacが必要となります。さらにMac限定となりますが、iPad用のマルチタッチ電子書籍を作成するアプリケーションiBooks Authorを利用することもできます。
ただし、iBookstoreはiPadやiPhoneなどのiOSユーザー向けの配信となるので、WindowsのパソコンやAndroid端末で利用したい場合には向きません。
ともあれ、この1年ほどの間で個人が電子書籍を登録して販売することはそれほど難しいことではなくなりました。
現時点で電子出版を手軽に始めるなら「パブー」か「BCCKS」、ちょっと本気で挑戦するのであれば「Kindleストア」を選ぶのが良さそうです。