これまでGoogleのマップサービスだったGoogle Maps APIsに代わって、2018年6月から新しく始まったサービスが「Google Maps Platform」です。これまでとは利用料金体系がガラリと変わり、7月16日より適用開始となります。
・Google Maps Platform
有料サービスのGoogle Maps Platform
これまでは有償版の「Google Maps APIs Premium Plan」と、無償で使えた「Google Maps APIs Standard Plan」に分かれていたのが統合されて有料のサービスとなりました。ユーザーが使った(呼び出した)回数に応じて料金が加算されていく従量制ですが、毎月使用した合計から200USドル分が無償となりこれを超えた分が課金対象となるようです。
・Google Maps Platform 料金表
無料で使える地図表示もある
また、すべてが有料というわけではなく、GoogleMapの機能「地図を共有または埋め込む」のようにAPIキーを使わずに表示する場合や、APIキーを使用しても「Embed API」のPlace modeやView mode、モバイルアプリ用のSDK「Mobile Native Static Maps」「Mobile Native Dynamic Maps」などを利用した地図表示は無料のようです。
これからGoogleMapを使ってWebページに地図を表示させるのであれば、多くの場合はGoogleMapの機能「地図を共有または埋め込む」で事足りるかと思っています。地図の移動や拡大縮小ができればほとんどの場合は十分じゃないかな。
地図を共有または埋め込むを利用して地図表示
Embed APIを利用して地図表示
「Embed API」を利用した地図表示と「地図を共有または埋め込む」で表示した地図の違いは感じられません。
このような単純に地図を表示させるだけならばこれまでと変わりなく使えるのですが、問題が起こるのは課金対象のサービスを使っていた時です。
メディアデザインでは「避難所はどこだ? – 仙台市の避難所案内」という、地震や津波などの災害時に避難できる仙台市指定の施設や場所を表示するウェブサービスを開設してます。
このサービスでは現在地から近い避難所を探す機能と、現在地から避難所までの経路を示す機能に「Maps JavaScript API」と「Maps Embed API」を使っています。現在のところそれほどアクセス数が多くないので毎月の使用料は200USドル分を超えてはいませんが・・・・・
一日あたりのGoogle Maps API呼び出し回数に制限を設定していますが、それを超えてしまうと地図が表示されなくなります。
新しい料金体系は7月16日より適用開始となるので、今後どうするかそろそろ決めないといけませんね。
クレジットカードと請求先アカウントを登録すれば今のままで使うことはできますが、無料のサービスなのにそこまでするべきなのか悩みます。
請求先アカウントを追加しない場合、1 か月の使用量が 200 ドル超えたとき、Maps API が正常に機能しなくなったり、他の API リクエストでエラーが返されたりする可能性があります。
価格と請求に関する変更Q:クレジット カードまたは請求先アカウントが必要ですか?
これによると請求先アカウントを登録せずとも継続して使うことは可能のようです。
とはいえ、代替策があった方が良いのでちょっと考えています。