ポーランド生まれの軽量ディストリビューション
SparkyLinuxはポーランドで作られたDebianベースの軽量Linux。
http://sparkylinux.org/
SparkyLinux公式サイト
MacOSのDockのようなアプリケーションランチャーが印象的なデスクトップのディストリビューションです。
インストールには、デスクトップ環境にLXDEを採用している32ビット版をライブCDの部屋で日本語化したsparkylinux-3.3-i486-lxde-jp.isoを使用しました。
http://ftp.riken.go.jp/Linux/simosnet-livecd/sparky/
ライブCDの部屋理研ミラーサイトからダウンロード
注)sparkylinux-3.5-i486-lxde-jp.isoがリリースされています。
インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。
ライブDVDの起動
ダウンロードしたディスクイメージを書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。
スタート画面。
通常は一番上の[SparkyLinux Japanese]で起動しますが、うまく動かない時は下の方にある[SparkyLinux text mode]や[SparkyLinux failsafe]を試します。
ライブDVDで起動したSparkyLinuxのデスクトップです。
メニューバーは上に、下側にDockスタイルのランチャー、デスクトップにインストーラーのショートカット[SparkyInstaller]のアイコンが見えます。
SparkyLinuxをインストール
[SparkyInstaller]のアイコンをダブルクリックしてインストール開始です。
ライブDVDで起動したインストーラーは、パスワード無しだけれどルートユーザー(管理者)の権限で動作します。といった内容のウィンドウが表示されますが、問題があるわけではないので[閉じる]ボタンをクリック。
Languageウィンドウでは利用する言語を選択。
[Japanese(Japan)]を選んで[進む]ボタンをクリック。
Timezoneウィンドウでは利用する地域の時間帯を選択。
[Asia/Tokyo]を選んで[進む]ボタンをクリック。
Keyboard layoutウィンドウでは利用するキーボードのタイプを選択。
下に表れているキーボードと使っているキーボードの配列が一致していれば問題なし。日本で利用されている一般的なキーボードだと、
モデル[Generic 105-key (Intl) PC]
レイアウト[Japanese]
スモールキャピタル[Japanese]になるでしょうか。
[進む]ボタンをクリック。
User infoウィンドウでは利用者の情報を入力。
氏名、ユーザー名、パスワード、ホスト名を入力して[進む]ボタンをクリック。
インストールするパーティションの設定
Partitioningウィンドウではインストールするハードディスクとその中の領域(パーティション)を指定。
すでにWindowsXPがインストール(デバイス:/dev/sda1 種類:ntfs)されているディスクに、SparkyLinuxを共存(デュアルブート)させます。
[パーティションを編集]ボタンをクリック。
GPartedというユーティリティが起動しました。
まずはWindowsXPがインストールされているパーティションを縮小して、SparkyLinuxをインストールするパーティションを作ります。
/dev/sda1をマウスで右クリックしメニューから[リサイズ/移動]を選びます。
黒い三角印のバーをドラッグして既存のパーティションサイズを縮小します。
後方の空き領域 (MiB):に表示されるサイズがSparkyLinuxをインストールするパーティションのサイズになります。試しにインストールするだけならば5000MiB(5GB)程度あれば大丈夫です。
未割り当てのパーティションができました。
右クリックし、メニューの[New]を選びます。
インストールするパーティションのファイルシステム:をext4にしておきます。
また同時にlinux swap用のパーティションを作るため、再び黒い三角印のバーをドラッグしてパーティションサイズを縮小します。
後方の空き領域 (MiB):に表示されるサイズがlinux swap用パーティションのサイズになります。500MiB(≒MB)程度あれば大丈夫です。
[追加]ボタンをクリックして続行。
linux swap用にするパーティションが未割り当てとなっているので、右クリックし[New]を選びます。
ファイルシステム:をlinux-swapにします。
[追加]ボタンをクリックして続行。
新規パーティション #1がSparkyLinuxをインストールするパーティション、新規パーティション #2はSparkyLinuxが使用するスワップ領域(ハードディスク上に作られるメモリー領域)です。
チェックマークアイコンのボタンをクリックして、ここまでの変更を適用します。
パーティションを変更する確認画面。
[適用]ボタンをクリック。
[Sparkyインストーラ]ウィンドウに戻ります。
パーティション情報を最新のものにするため[Refresh]ボタンをクリックします。
ルートパーティション(最上位のパーティション)の指定。
作成したext4のパーティションを右クリックし、メニューから[/に割り当て]を選択します。
種類がext4のマウントポイントが/、swapがswapになっていることを確認して[進む]ボタンをクリック。
インストール開始
ブートローダのインストール。
複数のOSを立ち上げるためのGRUB(GRand Unified Bootloader)をインストールします。また、起動画面(bootsplash)にPlymouthを利用します。そのまま[進む]ボタンをクリック。
インストール前の確認画面です。
[インストール]ボタンをクリック。
インストール完了。
[はい]ボタンをクリックして再起動します。
インストールしたSparkyLinuxの起動
再起動するとGRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダ画面になり、起動するOSを選択することができます。
一番上の[Sparky GNU/Linux]がインストールしたSparkyLinux、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。
何もしないままだと一番上のSparkyLinuxが起動します。
SparkyLinuxとWindowsXPとのデュアルブートにしたパソコンでは、インストールされていたWindowsXPを起動しようとするとこのような画面が表示されることがあります。ハードディスクの情報が書き換えられていることが原因かと思われますが、このままにしてハードディスクのチェックが終了すれば問題なく使えるようになりました。