Linuxの日本語入力/Mozc用の郵便番号辞書

軽量Linuxをインストールして日本語化、日本語入力を使えるようにしました。Google日本語入力システムのオープンソース版Mozc(もずく)を使っての日本語入力はなかなか快適です。

郵便番号から変換できない

ところが、郵便番号から住所に変換しようとしてもできません。
Mozcのプロパティの辞書の[特殊変換]>[郵便番号変換]にチェックが入っているのですが変換できません。
zipcode_j0

郵便番号辞書がない

郵便番号変換ができない原因は、郵便番号辞書がなかったためでした。
Google日本語入力には搭載されていた郵便番号辞書が、オープンソース版のMozcにはありません。

無いものは作る

無いのであれば、どこかで辞書を探すか、それとも作るしかありません。
「日本郵便株式会社」のサイトに郵便番号と住所のデータがあります。今回はそのデーターを使って辞書ファイルを作ってみました。

Zipcode_J_Mzc (郵便番号もずく辞書)
zipcode_j_mzc.zip Googleドライブのページへ
dic_googledoc1

郵便番号辞書のインストール

Googleドライブのファイルメニューからダウンロード。
dic_googledoc2

アーカイブには3つのファイルが入っています。
Zipcode_J_Mzc
 ┣ Readme_J.txt
 ┣ zipcode_j_3_4.txt
 ┗ zipcode_j_7.txt
辞書ファイルはハイフン有無により2種類。
・zipcode_j_3_4.txt
 郵便番号がハイフンでつながれた123-4567の形式で入力し変換する辞書
・zipcode_j_7.txt
 郵便番号がハイフンなしの7桁の数字1234567の形式で入力し変換する辞書

Mozc辞書ツールを起動しメニューの[管理]>[新規辞書にインポート]を選択。
zipcode_j2

どちらかの辞書ファイルを新しい辞書としてインポートします。
zipcode_j1

インポート終了。
zipcode_j3

ハイフンなしの辞書をインストールすると、このように郵便番号の7桁の数字を入力して変換できます。
zipcode_j4

おまけの機能

変換される住所とは別に、コメントとして「郵便番号データダウンロード」からダウンロードしたファイルに含まれていた読み仮名データを入れてあります。
コメントは変換中に用例として表示することができるので、難読住所の読み方を調べることができます。ただし、基になってるデータが完全ではありませんので、すべての地名の読みをカバーしているわけではありません。
zipcode_j5

「覆盆子原」は「いちごはら」と読むんですね。
zipcode_j6

●ライセンス
———-
この「Zipcode_J_Mzc (郵便番号もずく辞書)」のライセンスは、CC0(Creative Commons Zero:クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)です。

CC0
To the extent possible under law, 伊東利光 has waived all copyright and related or neighboring rights to郵便番号もずく辞書.This work is published from:日本.

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいて著作権やそれに隣接、関連する権利を全て放棄しています。
再配布・移植・改良は自由にしていただいて結構です。

※免責事項
———–
「Zipcode_J_Mzc (郵便番号もずく辞書)」のご利用については一切のサポートをしておりません。
「Zipcode_J_Mzc (郵便番号もずく辞書)」の適合性・正確性についての保証はありません。
「Zipcode_J_Mzc (郵便番号もずく辞書)」によって生じるいかなる不具合、トラブルや損害の責任を負いかねますので、自己責任でのご利用をお願いします。

軽量Linuxを試す/GUI?それともCUI?

日本語入力に必要なパッケージをLinux Mintへインストールする際に、[アップデートマネージャ]や[パッケージマネージャ]といったツールを利用しました。

GUI

[アップデートマネージャ]のような操作体系、ウィンドウやアイコン、ボタンなどのグラフィック表示をマウスなどを使って選択することで操作する仕組みはGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザーインターフェース)と呼ばれています。
update_mgr
現在のパソコンのほとんどはGUIによって操作するようになりました。

CUI

一方でマウスを使わずにキーボードを用いて文字(キャラクター)を入力してパソコンを操作する仕組みがCUI(Character User Interface:キャラクターユーザーインターフェース)です。
CLI
かつてパソコンの主流OSがMS-DOSだった頃は、キーボードからコマンドを打ち込んで使うCUIが一般的なインターフェースでしたが、Windows系のOSになってからは特別な用途でコマンドプロンプトを使う以外、CUIを使って操作することはなくなりました。
CLI_dos

CUIでの操作

Linux系のOSでは現在でもCUIを使った操作は一般的です。
Linux Mintに日本語入力パッケージをインストールする操作もCUIから可能で、[Menu]>[端末]からMATE端末を起動してコマンドラインによる操作を行います。
term01

term02

端末に以下のコマンドを順番に入力すればGUIでLinux Mintに日本語入力パッケージをインストールしたのと同じことができます。

sudo apt-get update
sudo apt-get dist-upgrade
sudo apt-get install im-config fcitx fcitx-config-gtk fcitx-frontend-gtk2 fcitx-frontend-gtk3 fcitx-mozc fcitx-ui-classic mozc-utils-gui

途中で確認のための入力を求められることがありますが、カーソルキーで選択しEnterキーで入力します。
term03

どちらのユーザーインターフェースを使う?

コマンドを入力するCUIでの操作は、コマンドの働きを覚える必要がありますし、覚えるまではメモを見ながら一文字ずつ入力しなければならず苦痛です。しかし、コマンド入力に一旦慣れてしまえばGUIでの操作に比べるとCUIでコマンドを入力する方が手っ取り早く感じるでしょう。

Linux系のOSではCUIで設定を行い、アプリケーションはGUIで操作するという使われ方から、Linux Mintにある[アップデートマネージャ]や[パッケージマネージャ]、[コントロールセンター]などのように設定もGUIでできるようにしたツールが次第に充実してきました。

ディストリビューションによってGUIツールの充実度や完成度は異なっていて、GUIとCUIどちらか一方だけに絞ることはできないというのが現状です。個人ユーザーのデスクトップ用途としてのLinux系OSは未だ発展途上なのかもしれませんが、見方を変えれば自分好みのツールを備えたディストリビューションを見つけることができれば、Windows系OSにはなかったCUIとGUIを組み合わせた操作性が得られそうです。

ユーザーインターフェースをCUIかGUIのどちらか一方に絞りこまずに、いろいろなやり方を試して気に入った方法を見つければいいんじゃないか。というのが結論です。

軽量Linuxを試す/Linux Mintの日本語入力

インストールしたLinux Mint “Debian”(LMDE)は、インストール時に日本語(Japanese)を選んでおけば、システムは日本語で表示されるようになります。
しかし、そのままでは日本語を入力することができないので、そのためのパッケージを追加でインストールする必要があります。

ソフトウエアソースの変更

パッケージのインストールなどで参照するミラーサイト(ソフトウェアソース)が外国のサーバーになっているのを日本のものに変更し、ダウンロードの速度を向上させます。

[Menu]>[システム管理>[ソフトウェアソース]を選びます。
soft_s01

パスワードを入力。
soft_s02

公式リポジトリのミラーにあるMain(debian)のアドレスをクリックします。
soft_s03

ミラーを選択するリストの中から、日本のサイト[http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/linuxmint/packages]を選びます。
soft_s04

同じようにBase(testing)も日本のサイト[http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/linuxmint/debian/latest]を選びます。
右上の[キャッシュをアップデート]ボタンをクリックします。
soft_s06

パッケージ情報がダウンロードされてアップデートのチェックが行われます。
soft_s05

チェックが終わったら右上の[×]をクリックしてウィンドウを閉じます。
soft_s07

システムのアップデート

パッケージを追加する前に、Linux Mintのシステムを最新にしておきます。

利用するのは[アップデートマネージャ]です。
[Menu]>[システム管理]>[アップデートマネージャ]を選択します。
update01

先ほどのソフトウェアソースを変更する時にパスワードを入力しているので、今度はパスワードの入力を省略して設定を進めます。[閉じる]ボタンをクリックして続行。
update02
アップデートが必要なパッケージが表示されています。
[アップデートをインストール]ボタンをクリック。
update03

追加するパッケージが示されました。[OK]ボタンをクリックして続行。
update04

アップデートするパッケージをダウンロード中。
update05

途中でこのような画面が表示されることがありますが[進む]ボタンをクリックして続行します。
update06

アップデートが終わったら右上の[×]をクリックしてウィンドウを閉じます。

日本語入力パッケージの導入

日本語入力に必要なパッケージを追加します。
今回使用するのはFcitxとMozc(モズク)。Fcitxは日本語入力を組み込むためのフレームワーク、MozcはGoogle日本語入力のオープンソース版です。

パッケージの追加には[パッケージマネージャ]を利用しました。
[Menu]>[システム]>[パッケージマネージャ]です。
pkinst_j01

パスワードの入力を省略して設定を進めます。[閉じる]ボタンをクリックして続行。
pkinst_j02

インストールするパッケージは

  • im-config
  • fcitx
  • fcitx-config-gtk
  • fcitx-frontend-gtk2
  • fcitx-frontend-gtk3
  • fcitx-mozc
  • fcitx-ui-classic
  • mozc-utils-gui

です。

クイック検索にインストールしたいパッケージの名前(の一部)を入力すると、該当するパッケージがリストアップされます。インストールするパッケージの名前を右クリックし、メニューから[インストール指定]を行います。
pkinst_j03

この手順を繰り返して必要なパッケージをインストール指定しますが、パッケージによっては動作に他のパッケージを必要とするものがあり、確認が必要になります。
[マーク]ボタンをクリックして続行。
pkinst_j04

全てのパッケージをインストール指定し終えたら、[適用]ボタンをクリック。
pkinst_j05

確認画面、[適用]ボタンをクリック。
pkinst_j06

pkinst_j07

pkinst_j08

パッケージのインストールが終了しました。
pkinst_j09

ログアウト・ログインして日本語入力を有効化

[Menu]>[システム]>[ログアウト]で一度ログアウトします。
logout_in01

logout_in02

再びログインして、[半角/全角]キー、または[Ctrl]+[スペース]キーを押すと、下にあるタスクバーの右側に、Mozcのインジケータ[あ]というアイコンが表れ日本語入力が可能になっているはずです。
logout_in03

軽量Linuxを試す/Linux Mintのインストール

人気ナンバーワンの軽量ディストリビューション

各種LinuxディストリビューションやOpenSolarisやBSDなどのフリーソフトウェア/オープンソースのオペレーティングシステムの人気ランキングを提供するDistroWatch(ディストロウォッチ:http://distrowatch.com/)で2011年から3年連続でナンバーワンとなっているディストリビューションがLinux Mintです。
http://linuxmint.com/
Linux Mint公式サイト

http://linuxmint-jp.net/
Linux Mint Japan公式サイト

Linux MintにはUbuntuベースと、Debianベースの2種類のディストリビューションがあります。Ubuntuベースの次期バージョンはLinux Mint 17 “Qiana”となりますが、32bit版でも PAEをサポートしたCPUが必要になるようです。古いマシンへのインストールには非PAEに対応した、DebianベースのLinux Mint (LMDE 201403) MATE 32-bitを利用しました。
ディスクイメージファイル名:linuxmint-201403-mate-dvd-32bit.iso
http://www.linuxmint.com/download_lmde.php
Linux Mint公式サイトからダウンロード

リンク先の[Download mirrors:]にあるMATE: [32-bit]をクリックして[Primary download mirrors]の一覧から適当なミラーサイトを選んでダウンロードします。

インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。

ライブDVDの起動

ダウンロードしたディスクイメージを書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。
mint00

スタート画面。
通常は一番上の[Start Linux Mint]で起動しますが、うまく動かない時は下の方にある[Linux Mint text mode]や[Start Linux Mint (compatibility mode)]を試します。
mint01

ライブDVDで起動したLinux Mintのデスクトップです。
メニューバーは上に、下側にDockスタイルのランチャー、デスクトップにインストーラーのショートカット[Install Linux Mint]のアイコンが見えます。
mint02

Linux Mintをインストール

[Install Linux Mint]のアイコンをダブルクリックしてインストール開始です。
Languageウィンドウでは利用する言語を選択。
[Japanese(Japan)]を選んで[Forward]ボタンをクリック。
mint03

Timezoneウィンドウでは利用する地域の時間帯を選択。
[Asia/Tokyo]を選んで[進む]ボタンをクリック。
mint04

Keyboard layoutウィンドウでは利用するキーボードのタイプを選択。
下に表れているキーボードと使っているキーボードの配列が一致していれば問題なし。日本で利用されている一般的なキーボードだと、
モデル[Generic 105-key (Intl) PC]
レイアウト[Japanese]
スモールキャピタル[Japanese]になるでしょうか。
[進む]ボタンをクリック。
mint05

User infoウィンドウでは利用者の情報を入力。
氏名、ユーザー名、パスワード、ホスト名を入力して[進む]ボタンをクリック。[Select a picture]でユーザの画像を登録することもできます。
mint06

インストールするパーティションの設定

ハードドライブのウィンドウでは[Install Linux Mint on the selected drive:]でインストールするハードディスクを選び[進む]ボタンをクリック。
mint07

Partitioningウィンドウではインストールするハードディスクとその中の領域(パーティション)を指定。
すでにWindowsXPがインストール(デバイス:/dev/sda1 種類:ntfs)されているディスクに、Linux Mintを共存(デュアルブート)させます。
[パーティションを編集]ボタンをクリック。
mint08

GPartedというユーティリティが起動しました。
まずはWindowsXPがインストールされているパーティションを縮小して、Linux Mintをインストールするパーティションを作ります。
WindowsXPがインストールされているFile System、ntfsのある/dev/sda1をマウスで右クリックしメニューから[Resize/Move]を選びます。
mint09

黒い三角印のバーをドラッグして既存のパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがLinux Mintをインストールするパーティションのサイズになります。試しにインストールするだけならば5000MiB(5GB)程度あれば大丈夫です。[Resize/Move]ボタンを押して続行。
mint10

未割り当てのパーティションができました。
右クリックし、メニューの[New]を選びます。
mint11

インストールするパーティションのファイルシステム:をext4にしておきます。
また同時にlinux swap用のパーティションを作るため、再び黒い三角印のバーをドラッグしてパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがlinux swap用パーティションのサイズになります。500MiB(≒MB)程度あれば大丈夫です。
[Add]ボタンをクリックして続行。
mint12

linux swap用にするパーティションが未割り当てとなっているので、右クリックし[New]を選びます。
mint13

File system:をlinux-swapにします。
[Add]ボタンをクリックして続行。
mint14

New Partition #1がLinux Mintをインストールするパーティション、New Partition #2はLinux Mintが使用するスワップ領域(ハードディスク上に作られるメモリー領域)です。
エンター矢印のアイコンボタン[Apply All Operations]をクリックして、ここまでの変更を適用します。
mint15

パーティションを変更する確認画面。
[Apply]ボタンをクリック。
mint16

パーティションの作成終了。
mint17

メニューの[GParted]>[Quit]か右上の[×]マークをクリックします。
mint18

[Partitioning]ウィンドウに戻ります。
パーティション情報を最新のものにするため[Refresh]ボタンをクリックします。
ルートパーティション(最上位のパーティション)を指定するために、作成したext4のパーティションを右クリックし、メニューから[/に割り当て]を選択します。
mint19

種類がext4になっているパーティションのマウントポイントが[/]、swapが[swap]になっていることを確認して[進む]ボタンをクリック。
mint20

インストール開始

ブートローダのインストール。
複数のOSを立ち上げるためのGRUB(GRand Unified Bootloader)をインストールします。[進む]ボタンをクリック。
mint21

インストール前の確認画面です。
[インストール]ボタンをクリック。
mint22

インストール中。
mint23

インストール完了。
[Yes]ボタンをクリックして再起動します。
mint24

インストールしたLinux Mintの起動

再起動するとGRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダ画面になり、起動するOSを選択することができます。
一番上の[Linux Mint…]がインストールしたLinux Mint、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。
何もしないままだと一番上のLinux Mintが起動します。
mint25

登録したユーザー名をクリックしてログインします。
mint26

ログイン画面。
パスワードを入力します。
mint27

起動したLinux Mintのデスクトップ。
日本語の表示に特に問題はなさそうですが、日本語の入力ができません。
次のステップで日本語を入力できるようにします。
mint28

mint29
Linux MintとWindowsXPとのデュアルブートにしたパソコンでは、インストールされていたWindowsXPを起動しようとするとこのような画面が表示されることがあります。ハードディスクの情報が書き換えられていることが原因かと思われますが、このままにしてハードディスクのチェックが終了すれば問題なく使えるようになりました。

軽量Linuxを試す/SparkyLinuxのインストール

ポーランド生まれの軽量ディストリビューション

SparkyLinuxはポーランドで作られたDebianベースの軽量Linux。
http://sparkylinux.org/
SparkyLinux公式サイト

MacOSのDockのようなアプリケーションランチャーが印象的なデスクトップのディストリビューションです。

インストールには、デスクトップ環境にLXDEを採用している32ビット版をライブCDの部屋で日本語化したsparkylinux-3.3-i486-lxde-jp.isoを使用しました。
http://ftp.riken.go.jp/Linux/simosnet-livecd/sparky/
ライブCDの部屋理研ミラーサイトからダウンロード

注)sparkylinux-3.5-i486-lxde-jp.isoがリリースされています。

インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。

ライブDVDの起動

ダウンロードしたディスクイメージを書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。

スタート画面。
通常は一番上の[SparkyLinux Japanese]で起動しますが、うまく動かない時は下の方にある[SparkyLinux text mode]や[SparkyLinux failsafe]を試します。
sparky00

ライブDVDで起動したSparkyLinuxのデスクトップです。
メニューバーは上に、下側にDockスタイルのランチャー、デスクトップにインストーラーのショートカット[SparkyInstaller]のアイコンが見えます。
sparky01

SparkyLinuxをインストール

[SparkyInstaller]のアイコンをダブルクリックしてインストール開始です。
ライブDVDで起動したインストーラーは、パスワード無しだけれどルートユーザー(管理者)の権限で動作します。といった内容のウィンドウが表示されますが、問題があるわけではないので[閉じる]ボタンをクリック。
sparky02

Languageウィンドウでは利用する言語を選択。
[Japanese(Japan)]を選んで[進む]ボタンをクリック。
sparky03

Timezoneウィンドウでは利用する地域の時間帯を選択。
[Asia/Tokyo]を選んで[進む]ボタンをクリック。
sparky04

Keyboard layoutウィンドウでは利用するキーボードのタイプを選択。
下に表れているキーボードと使っているキーボードの配列が一致していれば問題なし。日本で利用されている一般的なキーボードだと、
モデル[Generic 105-key (Intl) PC]
レイアウト[Japanese]
スモールキャピタル[Japanese]になるでしょうか。
[進む]ボタンをクリック。
sparky05

User infoウィンドウでは利用者の情報を入力。
氏名、ユーザー名、パスワード、ホスト名を入力して[進む]ボタンをクリック。
sparky06

インストールするパーティションの設定

Partitioningウィンドウではインストールするハードディスクとその中の領域(パーティション)を指定。
すでにWindowsXPがインストール(デバイス:/dev/sda1 種類:ntfs)されているディスクに、SparkyLinuxを共存(デュアルブート)させます。
[パーティションを編集]ボタンをクリック。
sparky07

GPartedというユーティリティが起動しました。
まずはWindowsXPがインストールされているパーティションを縮小して、SparkyLinuxをインストールするパーティションを作ります。
/dev/sda1をマウスで右クリックしメニューから[リサイズ/移動]を選びます。
sparky08

黒い三角印のバーをドラッグして既存のパーティションサイズを縮小します。
後方の空き領域 (MiB):に表示されるサイズがSparkyLinuxをインストールするパーティションのサイズになります。試しにインストールするだけならば5000MiB(5GB)程度あれば大丈夫です。
sparky09

未割り当てのパーティションができました。
右クリックし、メニューの[New]を選びます。
sparky10

インストールするパーティションのファイルシステム:をext4にしておきます。
また同時にlinux swap用のパーティションを作るため、再び黒い三角印のバーをドラッグしてパーティションサイズを縮小します。
後方の空き領域 (MiB):に表示されるサイズがlinux swap用パーティションのサイズになります。500MiB(≒MB)程度あれば大丈夫です。
[追加]ボタンをクリックして続行。
sparky11

linux swap用にするパーティションが未割り当てとなっているので、右クリックし[New]を選びます。
sparky12

ファイルシステム:をlinux-swapにします。
[追加]ボタンをクリックして続行。
sparky13

新規パーティション #1がSparkyLinuxをインストールするパーティション、新規パーティション #2はSparkyLinuxが使用するスワップ領域(ハードディスク上に作られるメモリー領域)です。
sparky14

チェックマークアイコンのボタンをクリックして、ここまでの変更を適用します。
sparky15

パーティションを変更する確認画面。
[適用]ボタンをクリック。
sparky16

パーティションの作成中。
sparky17

パーティションの作成終了。
sparky18

[Sparkyインストーラ]ウィンドウに戻ります。
パーティション情報を最新のものにするため[Refresh]ボタンをクリックします。
sparky19

ルートパーティション(最上位のパーティション)の指定。
作成したext4のパーティションを右クリックし、メニューから[/に割り当て]を選択します。
sparky20

種類がext4のマウントポイントが/、swapがswapになっていることを確認して[進む]ボタンをクリック。
sparky21

インストール開始

ブートローダのインストール。
複数のOSを立ち上げるためのGRUB(GRand Unified Bootloader)をインストールします。また、起動画面(bootsplash)にPlymouthを利用します。そのまま[進む]ボタンをクリック。
sparky22

インストール前の確認画面です。
[インストール]ボタンをクリック。
sparky23

インストール中。
sparky24

インストール完了。
[はい]ボタンをクリックして再起動します。
sparky25

インストールしたSparkyLinuxの起動

再起動するとGRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダ画面になり、起動するOSを選択することができます。
一番上の[Sparky GNU/Linux]がインストールしたSparkyLinux、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。
何もしないままだと一番上のSparkyLinuxが起動します。
sparky26

ログイン画面。
パスワードを入力します。
sparky27

起動したSparkyLinuxのデスクトップ。
sparky28

SparkyLinuxとWindowsXPとのデュアルブートにしたパソコンでは、インストールされていたWindowsXPを起動しようとするとこのような画面が表示されることがあります。ハードディスクの情報が書き換えられていることが原因かと思われますが、このままにしてハードディスクのチェックが終了すれば問題なく使えるようになりました。
sparky29

軽量Linuxを試す/wattOS R8 LXDEの日本語化

文字化けのwattOS R8

インストール直後のwattOS R8 LXDEは、日本語フォントがインストールされていないのが原因でログイン画面が文字化けしています。
文字化けしていてもなんとか手探りで日本語環境を整えます。

wattOS R8 LXDEへログイン

最初の画面でユーザー名を入力してEnterキーか、右下のボタンをクリックします。
wattOSR8LXDE24

次のウィンドウではパスワードを入力してEnterキーか、右下のボタンをクリックします。
wattOSR8LXDE25

ログインできましたが、日本語が文字化けしています。
wattOSR8LXDE26

Synapticパッケージマネージャの起動

Synapticパッケージマネージャを起動します。
画面の左下のアイコンをクリックするとメニューが展開します。そこの下から3番目にマウスカーソルを合わせると更にメニューが表れます。
文字化けしていますがSynapticパッケージマネージャは[Synaptic※※※※※※]と表示されているのでクリック。
wattOSR8LXDE27

パスワードを尋ねられるので、ログインするときのパスワードを入力して[OK]をクリック。
wattOSR8LXDE28

アップデートの確認

Synapticパッケージマネージャが起動しました。
最新の環境にするために、まず最初にパッケージのアップデートを確認します。
メニューの一番左にある矢印があるボタンをクリックします。
wattOSR8LXDE29

アップデートの確認中です。
wattOSR8LXDE30

アップデートがあるときは、メニューの左から2番めのボタンをクリックすると全てのアップデートが選択され、左から3番目のボタンがグレーから色がついた状態に変わりますのでクリックしてアップデートを適用します。
アップデートがない場合には左から2番めのボタンをクリックしても何も変化しません。
wattOSR8LXDE31

日本語フォントのインストール

とにかく日本語の文字化けを解消するためにフォントをインストールします。
メニューの一番右にある虫眼鏡のボタンをクリック。
wattOSR8LXDE32

パッケージを検索するウィンドウが表れました。
日本語のTrueTypeフォントが使用できます。今回は梅フォントをインストールしてみました。
フォントのパッケージ名は[fonts-horai-umefont]ですのでhoraiと入力して虫眼鏡のボタンをクリック。
wattOSR8LXDE33

[fonts-horai-umefont]が検索表示されました。
パッケージ名を右クリックしてメニューの上から二番目を選択します。
wattOSR8LXDE34

パッケージ名の左にチェックマークが付けられました。
メニューの左から3番目のボタンがグレーから色がついた状態に変わりますのでクリックしてフォントをインストールします。
wattOSR8LXDE36

インストールの確認画面。
右下のチェックマークのボタンをクリックします。
wattOSR8LXDE37

フォントパッケージのインストールが終わったら右下の×ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE38

ログインし直します。
画面右下のボタンをクリックし、メニューの一番下を選択します。
wattOSR8LXDE39

ログアウトの画面が日本語で表示される用になりました。
[ログアウト]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE40

今度はログイン画面も日本語で表示されます。
ユーザー名を入力。
wattOSR8LXDE41

パスワードを入力。
wattOSR8LXDE42

日本語入力パッケージをインストール

日本語が表示されるようになりましたが、まだ入力はできません。今度は日本語を入力するためのパッケージをインストールします。

フォントと同じようにSyapticパッケージマネージャを使います。
wattOSR8LXDE43

日本語入力にはGoogle日本語入力のオープンソース版Mozc(もずく)を使うので、パッケージを検索します。
wattOSR8LXDE44

今回はインプットメソッドフレームワーク(日本語入力とアプリケーションをつなぐシステム)のibusと組み合わせた[ibus-mozc]パッケージをインストールしました。
右クリックしてメニュy−からインストール指定します。
wattOSR8LXDE45

他に必要となるパッケージの情報が表示されます。
[マーク]ボタンをクリックします。
wattOSR8LXDE46

自動的に必要なパッケージがインストール指定されました。
[適用]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE47

インストールされるパッケージの確認画面。
[適用]ボタンをクリックしてインストール開始。
wattOSR8LXDE48

インストールが終わりました。
[閉じる]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE49

日本語入力の設定

日本語入力パッケージをインストール後ログインし直します。
wattOSR8LXDE52

一度ログアウトします。
wattOSR8LXDE53

再びログインしたら、左下のアイコンをクリックしてメニューの[設定]から[IBusの設定]を起動します。
wattOSR8LXDE54

[インプットメソッド]タブの[インプットメソッドの選択]をクリック。
wattOSR8LXDE55

[日本語]>[Mozc]を選択。
wattOSR8LXDE56

[追加]ボタンをクリックします。
wattOSR8LXDE57

インプットメソッドに[日本語-Mozc]が追加されました。
wattOSR8LXDE58

メニューの[アクセサリ]から[Leafpad]を起動します。
wattOSR8LXDE59

Liefpadは軽量なテキストエディタです。
ここで日本語が入力できることを確認しました。
wattOSR8LXDE61

ブラウザの日本語設定

これで日本語表示と入力ができるようになりましたが、インターネットブラウザの[Iceweasel]はメニューなどが日本語になっていません。
wattOSR8LXDE51

Iceweasel用の日本語パッケージをインストールします。
これまでと同じようにSynapticパッケージマネージャで[iceweasel-l10n-ja]を検索してパッケージをインストールします。
wattOSR8LXDE50

メニューなども日本語で表示されるようになりました。
wattOSR8LXDE51b

Terminalを使って日本語化

Synapticパッケージマネージャを使わないもう一つの方法、Terminalからコマンドを入力して日本語化することもできます。というか、LinuxであればTerminalを使う方がスタンダードでしょうか。

画面下の左から三番目、モニターのアイコンをクリックしてTerminalを起動します。
wattOSR8LXDE56

wattOSR8LXDE62

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install fonts-horai-umefont
sudo apt-get install ibus-mozc
sudo apt-get install iceweasel-l10n-ja

を順番に行います。
ログインしなおしてから[IBusの設定]を行います。

軽量Linuxを試す/wattOS R8 LXDEのインストール

生まれ変わったwattOS

軽量Linuxとして公開されたwattOSは、これまでUbuntuベースのディストリビューションでしたが、R8からDebianベースに生まれ変わりました。

このwattOS R8には、LXDEとMATE、Openbox(Microwatt)の3種類のデスクトップ環境が用意されています。最も軽量なのはOpenbox(Microwatt)なのですが、操作性が独特で簡単に日本語化できないのが難点です。LXDEとMATEはともに軽量なデスクトップ環境ですが、Windows系OSから移行するのであればLXDEの方が使いやすそうです

インストールに使用したのは、wattOS公式サイトからダウンロードしたwattOS-LXDE – R8の32ビット版です。
wattOS-R8-LXDE32.iso
wattOS公式サイトからダウンロード

インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。

ライブDVDの起動

ダウンロードしたディスクイメージ(wattOS-R8-LXDE32.iso)を書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。

起動オプション画面が表示。
通常は一番上の[live]を選んでライブDVDから起動しますが、起動しない場合は2番目のオプション[live(failsafe)]での起動を試します。今回は[live]で起動しました。
wattOSR8LXDE00

ライブDVDで起動したwattOSのデスクトップ。
[Install wattOS]アイコンをダブルクリックして、インストーラーを立ち上げます。
インストール中にスクリーンセーバーが起動して画面がロックされた場合には、パスワード[live]を入力します。
wattOSR8LXDE01

wattOSをインストール

インストールの開始。全て英語表示になりますが、手順はこれまでのバージョンのwattOSとほぼ同じです。

使用する言語を指定します。
[Japanese(Japan)]を選んで[Forword]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE02

タイムゾーンの指定。
[Asia/Tokyo]を選んで[Forword]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE03

キーボードレイアウトの指定。
Model[Generic 105-key (Intel) PC]
Layput[Japanese]
Variant[Japanese]
を選んでおけばほぼ大丈夫なはず。[Forword]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE04

名前、ユーザ名、パスワードを設定。
[Forword]ボタンをクリックして続行。
wattOSR8LXDE05

インストールするハードディスクを指定。
wattOSR8LXDE06

ハードディスクのパーティション情報が表示されます。
この例では、ハードディスクにWindowsXPがインストールされています。
wattOSR8LXDE07

他のOSと共存させてインストールする場合には、すでにあるパーティションのサイズを縮小します。
File Systemがntfsのパーティションを右クリックして[Resize/Move]を選びます。
wattOSR8LXDE08

黒い三角印のバーをドラッグして既存のパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがwattOSをインストールするパーティションのサイズになります。
wattOSR8LXDE09

新しいパーティションの設定。
unallocated(割り当てされていない)となっているパーティションを右クリックし[New]を選びます。
wattOSR8LXDE10

インストールするパーティションのFile system:をext4にしておきます。
また同時にlinux swap用のパーティションを作るため、再び黒い三角印のバーをドラッグしてパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがlinux swap用パーティションのサイズになります。500MiB(≒MB)程度あれば大丈夫です。[Add]ボタンをクリックして続行。
wattOSR8LXDE11

linux swap用にするパーティションがunallocated(割り当てされていない)となっているので、パーティションを右クリックし[New]を選びます。
wattOSR8LXDE12

パーティションのFile system:をlinux-swapにします。
[Add]ボタンをクリックして続行。
wattOSR8LXDE13

WindowsXPがインストールされていたパーティションがntfs、wattOSをインストールするパーティションがext4、swap領域がlinux-swapのFile Systemに指定されていることを確認したら、チェックマークアイコンの[Apply All Operations]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE14

ハードディスクのパーティションを変更するための確認画面です。
最悪の場合には既存のデータを失うかもしれません、バックアップをとっておきましょうといった内容です。[Apply]ボタンをクリックしてパーティションの変更を行います。
wattOSR8LXDE15

パーティションの変更は、変更するサイズが大きいほど時間がかかります。
wattOSR8LXDE16

全ての変更が成功しました。[Close]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE17

wattOSが使用するルートパーティションを指定するため、インストールするパーティションのext4を右クリックして[Assign to /]を選びます。
[Forword]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE18

ブートローダのインストール。
複数のOSを立ち上げるためのGRUB(GRand Unified Bootloader)をインストールします。通常はそのまま[Forward]ボタンをクリックで問題ありません。
wattOSR8LXDE19

インストール前の確認画面です。
[Install]ボタンをクリック。
wattOSR8LXDE20

インストール中。
wattOSR8LXDE21

インストール終了。
[Yes]ボタンをクリックすれば再起動し、インストールしたwattOSが起動します。
wattOSR8LXDE22

wattOSを起動

wattOSをすでにあるOSとは別にインストールした場合、再起動させると、GRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダによりOSを選択することができます。
一番上がインストールしたwattOS R8、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。
何もしないままだと一番上のwattOSが起動します。
wattOSR8LXDE23

ログイン画面でユーザー名を入力するのですが、文字が読めません。
言語設定は日本語になっているのに、日本語を表示するフォントがインストールされていないのが原因です。
wattOSR8LXDE24
文字化けしている四角の中にあるコードを、UTF-8の文字コード表からひろえば読めないことはありません。
30ED=ロ
30B0=グ
30A4=イ
30F3=ン
このままなんとかログインして日本語が使えるように設定を続けます。
wattOS R8 LXDEの日本語化へつづく

軽量Linuxを試す/wattOSの新バージョン

本命登場

つい先日書いたエントリー、軽量Linuxを試す/wattOSのインストールで「もうすぐリリースされる予定のR8が本命?」なんてことを書いていましたが、その新バージョンがリリースされました。
wattOS
wattOS R8 (Release 8)のダウンロード

wattOS R8どの種類を使う?

最新版のwattOS R8には、3種類のデスクトップ環境が用意されています。
LXDEとMATEには32ビット版と64ビット版がありますが、Openbox(Microwatt)は32ビット版のみとなっています。

  1. Openbox(Microwatt)
    Openbox(Microwatt)はwattOSの最軽量バージョンで、より少ないメモリーでも動くようになっている一方で、デスクトップがシンプル(ほとんど何もない)でWindows系のOSとは違った独特の操作性となっています。また、メニューを含めた日本語化は難しいようです。
  2. LXDE
    LXDEはインストール直後は文字化けを起こすものの、日本語フォントと日本語入力パッケージをインストールすれば日本語化出来ました。
  3. MATE
    MATEはインストール直後から日本語を表示できるようになっていますので、日本語入力パッケージのインストールだけで日本語入力が可能となります。

Openbox環境のMicrowattを使うのは、Windows系のOSを使い慣れた日本人にとって少なからずストレスを感じるかと思います。
LXDEとMATEは、基本的な操作性はほぼ同じです。初期状態でデスクトップのメニューパネルの位置が違っているのが大きな違いですが、パネルの位置は後から変更できるので気にしなくても大丈夫です。日本人にとっては、インストール直後から日本語表示されるMATEの方が、とっつきやすいかもしれません。画面のデザインはLXDEの方が、よりWindows系のOSに近い感じです。

日本語化したwattOS R8 LXDE
日本語化したwattOSR8

日本語化したwattOS R8 MATE
日本語化したwattOSR8 mate

オススメはwattOS R8 LXDE

LXDEとMATE、デスクトップ環境の違いは画面のデザインばかりではありません。使ってみるとMATEの環境ではネットワーク接続が正常に表示されませんでした。
有線LANでネットワーク接続しているにもかかわらず、ネットワーク接続の一覧に表示されません。ボタンの配色もおかしいようで、見えにくくなっています。
wattOS_mate

LXDEではネットワーク接続に表示されました。
wattOS_LXDE

ほかにもMATEでは、メニューの[システム管理]にある[サービスの管理]は起動しない一方で、[設定]にある[自動起動するアプリ]でログイン時に実行するサービスを指定するようになっていたり、メニュー項目に[スクリーンセーバー]が2つあったりと、完成度が今ひとつの感が否めませんでした。

今のところ、軽量LinuxとしてwattOSを使うのであればwattOS R8 LXDEを選択するのが良さそうです。

軽量Linuxを試す/wattOSのインストール

もうすぐリリースされる予定のR8が本命?

wattOSは名前のwatt(ワット、電力の単位)が示すように、省電力を目指した軽量Linux。ベースとなっているのはUbuntuなのですが、2014年5月10日現在での最新リリースwattOS R7.5はUbuntu 13.04をベースとしておりすでにサポート期限が切れています。一つ前のwattOS R7も同様であるため、利用するのはサポートが2017年4月までのUbuntu12.04ベースであるwattOS R6です。
次のバージョンでは、Debianベースに変更されます。もうまもなくでリリースされる次期バージョンのwattOS R8が本命かもしれませんが、待ちきれずにwattOS R6のインストールレポートです。
wattOSプロジェクトサイト

インストールに使用したのは、オリジナルのwattOS-R6x86-jp.isoを、ライブCDの部屋で日本語化されたwattOS-R6x86-jp.iso。
http://ftp.riken.go.jp/Linux/simosnet-livecd/wattos/
ライブCDの部屋理研ミラーサイトからダウンロード

インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。

ライブDVDの起動

ダウンロードしたディスクイメージを書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。

起動オプション画面が表示。
通常は一番上の[live – boot the Live System]を選んでライブDVDから起動しますが、起動しない場合は2番目のオプションでの起動を試します。今回は[live – boot the Live System]で起動しました。
wattOSのインストール

ライブDVDで起動したwattOSのデスクトップ。
[wattOS-R6 – のインストール]アイコンをダブルクリックして、インストーラーを立ち上げます。
wattOSのインストール

wattOSをインストール

インストールの開始。
日本語で表示されているはずなので[続ける]ボタンをクリック。
もし他の言語で表示されているようだったら、左側の一覧から日本語を選びます。
wattOSのインストール

インストールに必要なディスク容量、インターネットへの接続の確認です。
アップデートのダウンロードとサードパーティーのソフトウェアをインストールするか選択できます。ビデオカードや無線LANのハードウェアを使うのに必要となる場合があるので選択しておきます。
[続ける]ボタンをクリック。
wattOSのインストール

他のOSがインストールされているディスクへインストールする場合、そのOSと共存させてインストールするか、それともすべてをwattOSにするか選択。WindowsXPとwattOSの2つをインストールしたパソコンにすることが可能です(デュアルブート)。
インストールの種類を選び[続ける]ボタンをクリック。
wattOSのインストール

wattOSをすでにあるOSとは別にインストールする場合には、一つのハードディスクを2つに分けて、wattOS用の領域を作成。
境界線をドラッグして領域を決めたら[インストール]ボタンをクリック。
すでにあるOSと置き換えたり、削除して再インストールする場合には、自動で領域が確保されるのでこの操作は必要ありません。
wattOSのインストール

インストールするディスクへ変更を加えるかの確認画面。
[続ける]ボタンをクリックしてインストールを続行。
wattOSのインストール

住んでいる地域を聞かれます。
Tokyoを選び[続ける]ボタンをクリック。
wattOSのインストール

キーボードレイアウトを[日本語]に設定。
[続ける]ボタンをクリックして続行。
wattOSのインストール

名前、ユーザ名、パスワードを設定。
[自動的にログインする]を選ぶと、wattOSを起動した時に、パスワードを入力することなしに設定したユーザで自動的にログインします。
[続ける]ボタンをクリックして続行。
wattOSのインストール

インストール中。
wattOSのインストール

インストールが正常に終了しました。
[今すぐ再起動する]ボタンをクリックすればインストールしたwattOSが起動します。
wattOSのインストール

wattOSを起動

wattOSをすでにあるOSとは別にインストールした場合、再起動させると、GRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダによりOSを選択することができます。
一番上がインストールしたwattOS、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。何もしないままだと一番上のwattOSが起動します。
wattOSのインストール

ログイン画面でユーザー名を入力して[Enter]。
wattOSのインストール

次にパスワードを入力して[Enter]。
wattOSのインストール

無事にwattoOSが立ち上がりました。
wattOSのインストール

軽量Linuxを試す/linuxBeanのインストール

日本産の軽量・高速ディストリビューション

linuxBeanは、「軽くて速くて即使える」ことを目標に据えた、ubuntu派生のLinuxディストリビューションです。調整しなくても日本語が使え、すぐにネットに繋がり、欲しいソフトが簡単が探せる、Linux初心者が古いPCを再生させるための切り札を目指しています。
linuxBeanプロジェクトサイトより

インストールに使用したのは、2014年4月にリリースのubuntu 14.04 LTSのminimal install版をベースにしたlinuxBean 14.04のライブDVD。非PAEのCPUを載せたマシンでの起動とインストールを確認しました。
bean1404-140427.iso をlinuxBeanプロジェクトサイトからダウンロード

インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。

ライブDVDの起動

ダウンロードしたディスクイメージを書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。

起動オプション画面が表示。
通常は一番上のNormal live bootを選んでライブDVDから起動しますが、起動しない場合は2番目以降のオプションでの起動を試します。今回はNormal live bootで起動しました。
LinuxBeanの起動

ライブDVDで起動したlinuxBean、注意書きが表示されました。
デスクトップのインストールアイコンをダブルクリックしてもインストーラーが起動しない場合の対処法です。
LinuxBeanのインストール

linuxBeanをインストール

インストーラーが起動しないようなので、メニューのシステムツール>Xfce Terminalでターミナルエミュレータを起動。
LinuxBeanのインストール

ターミナルエミュレータに

ubiquity gtk_ui --automatic

と入力してEnter。
LinuxBean02b

インストールの開始。
日本語で表示されているはずなので[続ける]ボタンをクリック。
もし他の言語で表示されているようだったら、左側の一覧から日本語を選びます。
LinuxBean03

インストールに必要なディスク容量、インターネットへの接続の確認です。
アップデートのダウンロードとサードパーティーのソフトウェアをインストールするか選択できます。ビデオカードや無線LANのハードウェアを使うのに必要となる場合があるので選択しておきます。
[続ける]ボタンをクリック。
LinuxBean04

他のOSがインストールされているディスクへインストールする場合、そのOSと共存させてインストールするか、それともすべてをlinuxBeanにするか選択。WindowsXPとlinuxBeanの2つをインストールしたパソコンにすることが可能です(デュアルブート)。
インストールの種類を選び[続ける]ボタンをクリック。
LinuxBean05

linuxBeanをすでにあるOSとは別にインストールする場合には、一つのハードディスクを2つに分けて、linuxBean用の領域を作成。
境界線をドラッグして領域を決めたら[インストール]ボタンをクリック。
すでにあるOSと置き換えたり、削除して再インストールする場合には、自動で領域が確保されるのでこの操作は必要ありません。
LinuxBean06

インストールのためにハードディスクに変更を加えるかの確認画面。
インストールを続けるので[続ける]ボタンをクリック。
LinuxBean07

住んでいる地域を聞かれます。
Tokyoを選び[続ける]ボタンをクリック。
LinuxBean08

キーボードのレイアウトを[日本語]に選択。
すでに日本語が指定されていましたので、そのまま[続ける]ボタンをクリック。
LinuxBean09

名前、ユーザー名、パスワードを記入して、[続ける]ボタンをクリック。
LinuxBean10

インストールが始まります。
LinuxBean11

しばらく待つと、インストールが終わりました。
[今すぐ再起動する]ボタンをクリックすればインストールしたlinuxBeanが起動します。
LinuxBean12

linuxBeanの起動

linuxBeanをすでにあるOSとは別にインストールした場合、再起動させると、GRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダによりOSを選択することができます。
一番上の*UbuntuがインストールしたlinuxBean、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。何もしないままだと一番上のlinuxBeanが起動します。
LinuxBean13

ログイン画面でユーザーを指定します。
LinuxBean14

インストール時に設定したパスワードを入力して、linuxBeanの利用開始。
LinuxBean15