軽量Linuxを試す/Linux Mintのインストール

人気ナンバーワンの軽量ディストリビューション

各種LinuxディストリビューションやOpenSolarisやBSDなどのフリーソフトウェア/オープンソースのオペレーティングシステムの人気ランキングを提供するDistroWatch(ディストロウォッチ:http://distrowatch.com/)で2011年から3年連続でナンバーワンとなっているディストリビューションがLinux Mintです。
http://linuxmint.com/
Linux Mint公式サイト

http://linuxmint-jp.net/
Linux Mint Japan公式サイト

Linux MintにはUbuntuベースと、Debianベースの2種類のディストリビューションがあります。Ubuntuベースの次期バージョンはLinux Mint 17 “Qiana”となりますが、32bit版でも PAEをサポートしたCPUが必要になるようです。古いマシンへのインストールには非PAEに対応した、DebianベースのLinux Mint (LMDE 201403) MATE 32-bitを利用しました。
ディスクイメージファイル名:linuxmint-201403-mate-dvd-32bit.iso
http://www.linuxmint.com/download_lmde.php
Linux Mint公式サイトからダウンロード

リンク先の[Download mirrors:]にあるMATE: [32-bit]をクリックして[Primary download mirrors]の一覧から適当なミラーサイトを選んでダウンロードします。

インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。

ライブDVDの起動

ダウンロードしたディスクイメージを書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。
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スタート画面。
通常は一番上の[Start Linux Mint]で起動しますが、うまく動かない時は下の方にある[Linux Mint text mode]や[Start Linux Mint (compatibility mode)]を試します。
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ライブDVDで起動したLinux Mintのデスクトップです。
メニューバーは上に、下側にDockスタイルのランチャー、デスクトップにインストーラーのショートカット[Install Linux Mint]のアイコンが見えます。
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Linux Mintをインストール

[Install Linux Mint]のアイコンをダブルクリックしてインストール開始です。
Languageウィンドウでは利用する言語を選択。
[Japanese(Japan)]を選んで[Forward]ボタンをクリック。
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Timezoneウィンドウでは利用する地域の時間帯を選択。
[Asia/Tokyo]を選んで[進む]ボタンをクリック。
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Keyboard layoutウィンドウでは利用するキーボードのタイプを選択。
下に表れているキーボードと使っているキーボードの配列が一致していれば問題なし。日本で利用されている一般的なキーボードだと、
モデル[Generic 105-key (Intl) PC]
レイアウト[Japanese]
スモールキャピタル[Japanese]になるでしょうか。
[進む]ボタンをクリック。
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User infoウィンドウでは利用者の情報を入力。
氏名、ユーザー名、パスワード、ホスト名を入力して[進む]ボタンをクリック。[Select a picture]でユーザの画像を登録することもできます。
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インストールするパーティションの設定

ハードドライブのウィンドウでは[Install Linux Mint on the selected drive:]でインストールするハードディスクを選び[進む]ボタンをクリック。
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Partitioningウィンドウではインストールするハードディスクとその中の領域(パーティション)を指定。
すでにWindowsXPがインストール(デバイス:/dev/sda1 種類:ntfs)されているディスクに、Linux Mintを共存(デュアルブート)させます。
[パーティションを編集]ボタンをクリック。
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GPartedというユーティリティが起動しました。
まずはWindowsXPがインストールされているパーティションを縮小して、Linux Mintをインストールするパーティションを作ります。
WindowsXPがインストールされているFile System、ntfsのある/dev/sda1をマウスで右クリックしメニューから[Resize/Move]を選びます。
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黒い三角印のバーをドラッグして既存のパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがLinux Mintをインストールするパーティションのサイズになります。試しにインストールするだけならば5000MiB(5GB)程度あれば大丈夫です。[Resize/Move]ボタンを押して続行。
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未割り当てのパーティションができました。
右クリックし、メニューの[New]を選びます。
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インストールするパーティションのファイルシステム:をext4にしておきます。
また同時にlinux swap用のパーティションを作るため、再び黒い三角印のバーをドラッグしてパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがlinux swap用パーティションのサイズになります。500MiB(≒MB)程度あれば大丈夫です。
[Add]ボタンをクリックして続行。
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linux swap用にするパーティションが未割り当てとなっているので、右クリックし[New]を選びます。
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File system:をlinux-swapにします。
[Add]ボタンをクリックして続行。
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New Partition #1がLinux Mintをインストールするパーティション、New Partition #2はLinux Mintが使用するスワップ領域(ハードディスク上に作られるメモリー領域)です。
エンター矢印のアイコンボタン[Apply All Operations]をクリックして、ここまでの変更を適用します。
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パーティションを変更する確認画面。
[Apply]ボタンをクリック。
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パーティションの作成終了。
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メニューの[GParted]>[Quit]か右上の[×]マークをクリックします。
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[Partitioning]ウィンドウに戻ります。
パーティション情報を最新のものにするため[Refresh]ボタンをクリックします。
ルートパーティション(最上位のパーティション)を指定するために、作成したext4のパーティションを右クリックし、メニューから[/に割り当て]を選択します。
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種類がext4になっているパーティションのマウントポイントが[/]、swapが[swap]になっていることを確認して[進む]ボタンをクリック。
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インストール開始

ブートローダのインストール。
複数のOSを立ち上げるためのGRUB(GRand Unified Bootloader)をインストールします。[進む]ボタンをクリック。
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インストール前の確認画面です。
[インストール]ボタンをクリック。
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インストール中。
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インストール完了。
[Yes]ボタンをクリックして再起動します。
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インストールしたLinux Mintの起動

再起動するとGRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダ画面になり、起動するOSを選択することができます。
一番上の[Linux Mint…]がインストールしたLinux Mint、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。
何もしないままだと一番上のLinux Mintが起動します。
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登録したユーザー名をクリックしてログインします。
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ログイン画面。
パスワードを入力します。
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起動したLinux Mintのデスクトップ。
日本語の表示に特に問題はなさそうですが、日本語の入力ができません。
次のステップで日本語を入力できるようにします。
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Linux MintとWindowsXPとのデュアルブートにしたパソコンでは、インストールされていたWindowsXPを起動しようとするとこのような画面が表示されることがあります。ハードディスクの情報が書き換えられていることが原因かと思われますが、このままにしてハードディスクのチェックが終了すれば問題なく使えるようになりました。