生まれ変わったwattOS
軽量Linuxとして公開されたwattOSは、これまでUbuntuベースのディストリビューションでしたが、R8からDebianベースに生まれ変わりました。
このwattOS R8には、LXDEとMATE、Openbox(Microwatt)の3種類のデスクトップ環境が用意されています。最も軽量なのはOpenbox(Microwatt)なのですが、操作性が独特で簡単に日本語化できないのが難点です。LXDEとMATEはともに軽量なデスクトップ環境ですが、Windows系OSから移行するのであればLXDEの方が使いやすそうです。
インストールに使用したのは、wattOS公式サイトからダウンロードしたwattOS-LXDE – R8の32ビット版です。
wattOS-R8-LXDE32.iso
wattOS公式サイトからダウンロード
インストールするパソコンは有線LANでインターネットに接続しておきます。ネットワークに接続されていなくてもインストールはできますが、必要なファイルのダウンロードやアップデートができません。
ライブDVDの起動
ダウンロードしたディスクイメージ(wattOS-R8-LXDE32.iso)を書き込んだライブDVD をドライブに挿入し、パソコンを再起動します。
起動オプション画面が表示。
通常は一番上の[live]を選んでライブDVDから起動しますが、起動しない場合は2番目のオプション[live(failsafe)]での起動を試します。今回は[live]で起動しました。
ライブDVDで起動したwattOSのデスクトップ。
[Install wattOS]アイコンをダブルクリックして、インストーラーを立ち上げます。
インストール中にスクリーンセーバーが起動して画面がロックされた場合には、パスワード[live]を入力します。
wattOSをインストール
インストールの開始。全て英語表示になりますが、手順はこれまでのバージョンのwattOSとほぼ同じです。
使用する言語を指定します。
[Japanese(Japan)]を選んで[Forword]ボタンをクリック。
タイムゾーンの指定。
[Asia/Tokyo]を選んで[Forword]ボタンをクリック。
キーボードレイアウトの指定。
Model[Generic 105-key (Intel) PC]
Layput[Japanese]
Variant[Japanese]
を選んでおけばほぼ大丈夫なはず。[Forword]ボタンをクリック。
名前、ユーザ名、パスワードを設定。
[Forword]ボタンをクリックして続行。
ハードディスクのパーティション情報が表示されます。
この例では、ハードディスクにWindowsXPがインストールされています。
他のOSと共存させてインストールする場合には、すでにあるパーティションのサイズを縮小します。
File Systemがntfsのパーティションを右クリックして[Resize/Move]を選びます。
黒い三角印のバーをドラッグして既存のパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがwattOSをインストールするパーティションのサイズになります。
新しいパーティションの設定。
unallocated(割り当てされていない)となっているパーティションを右クリックし[New]を選びます。
インストールするパーティションのFile system:をext4にしておきます。
また同時にlinux swap用のパーティションを作るため、再び黒い三角印のバーをドラッグしてパーティションサイズを縮小します。
Free space following (MiB):に表示されるサイズがlinux swap用パーティションのサイズになります。500MiB(≒MB)程度あれば大丈夫です。[Add]ボタンをクリックして続行。
linux swap用にするパーティションがunallocated(割り当てされていない)となっているので、パーティションを右クリックし[New]を選びます。
パーティションのFile system:をlinux-swapにします。
[Add]ボタンをクリックして続行。
WindowsXPがインストールされていたパーティションがntfs、wattOSをインストールするパーティションがext4、swap領域がlinux-swapのFile Systemに指定されていることを確認したら、チェックマークアイコンの[Apply All Operations]ボタンをクリック。
ハードディスクのパーティションを変更するための確認画面です。
最悪の場合には既存のデータを失うかもしれません、バックアップをとっておきましょうといった内容です。[Apply]ボタンをクリックしてパーティションの変更を行います。
パーティションの変更は、変更するサイズが大きいほど時間がかかります。
wattOSが使用するルートパーティションを指定するため、インストールするパーティションのext4を右クリックして[Assign to /]を選びます。
[Forword]ボタンをクリック。
ブートローダのインストール。
複数のOSを立ち上げるためのGRUB(GRand Unified Bootloader)をインストールします。通常はそのまま[Forward]ボタンをクリックで問題ありません。
インストール前の確認画面です。
[Install]ボタンをクリック。
インストール終了。
[Yes]ボタンをクリックすれば再起動し、インストールしたwattOSが起動します。
wattOSを起動
wattOSをすでにあるOSとは別にインストールした場合、再起動させると、GRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダによりOSを選択することができます。
一番上がインストールしたwattOS R8、一番下がもともとあったWindowsXP。カーソルキーで選択し、Enterキーで起動です。
何もしないままだと一番上のwattOSが起動します。
ログイン画面でユーザー名を入力するのですが、文字が読めません。
言語設定は日本語になっているのに、日本語を表示するフォントがインストールされていないのが原因です。
文字化けしている四角の中にあるコードを、UTF-8の文字コード表からひろえば読めないことはありません。
30ED=ロ
30B0=グ
30A4=イ
30F3=ン
このままなんとかログインして日本語が使えるように設定を続けます。
wattOS R8 LXDEの日本語化へつづく